■ 相 談
私の母は、私の誕生前から小姑(父の姉)にいびられ、父にも暴力をふるわれ、その怒りやストレスを全て私にぶつけてきました。現在は伯母との確執もなくなり父とも円満ですが、私自身、母から受けた肉体的・精神的苦痛がトラウマとなっており、結婚への不安が強いです。 現在、結婚を前提としてお付き合いしている男性がいますが、私のその過去については承知しており、先ほど「お母さんの遺伝子はお前にも受け継がれているし独占欲が強いから、何かあった時、自分も子供に虐待をするんじゃないか」と言われてしまい、かなりショックです。 私は、昔から「絶対に自分の子供にはたくさん愛情を注ぎ、夫婦間や他の問題が生じても子供にあたるような事はしない!」と誓ってきましたし、今もそうです。トラウマを消して、安心して結婚したいのですが・・。アドバイスをお願いします。
■ 回 答
大変難しい問題です。 「幼いころ虐待された子は、そのトラウマによって大きくなってから虐待をしやすい」 と聞いたことがありますが、辛いことです。 でも皆が皆、そうなるわけではないと思います。 そのような時の気持ちを自分の中でどう処理していくかが問題なのかもしれません。 却って、憎むときは思いっきり憎むことがいいのかもしれません。心の中の全てをぶつけてみると、その後はわりと正気に戻った素直な自分がいるものです。 トラウマを作ったのは、お母さんからの虐待が原因ですよね。 お母さんにも大変な事情があったのですが、直接あなたに矛先を向けたのは、あなたのお母さんです。 だから、あなたの怒りや憎しみ、そして苦しみなどの思いをお母さんにぶつけて、そして、あなたのお母さんがそれを認めて真っ直ぐに受け容れてくれる。・・・そうすることで、トラウマが消化することがあると聞いたことがあります。それは、お母さん次第でもありますが。 この先、あなたが結婚して子供を育てる時がくると思いますが、子育ては大変だけれども、子育てを楽しめるようになれば、その苦労はずいぶん薄れるようです。 幼い子供は可愛いものですが、いくら母親であっても言いなりにはなりません。ときには、驚くようなことをしたりして、目が離せないものです。なかなか思うようにならず、振り回されるものです。それが子供です。子供と一緒にいることで、くたくたになることもあると思います。それを当たり前と思うことも大切かもしれません。 子供が、自分の意図するようにならない時、してくれない時、そんな時、つい苛立ちを感じてしまうものです。それは誰でも感じることだと思います。大切なのは、その時につい手を挙げてしまうことがないように、自分の心をなだめることが必要なのかもしれませんね。 今、核家族化となっている現代では、子育てで悩んでいるときに手を差し伸べてくれる人がいないのが現状です。トラウマを持っていない女性であっても、子供を虐待してしまったり、育児ノイローゼになってしまう場合が多いようです。そんなお母さんたちを助けてくれるところが必要ですね。 子育てで悩んでいる母親たちの集まりなどがあると聞いたことがあります。困ったときは、参加してみるといいと思います。同じような気持ちを持ったお母さんたちがお互いの悩みをうち明けあって、「ああ、自分だけじゃなかったんだ」と安心したり、経験者からのアドバイスなども受けられるようですので頼りになりそうです。 『「絶対に自分の子供にはたくさん愛情を注ぎ、夫婦間や他の問題が生じても子供にあたるような事はしない!」と誓ってきました』というあなたの思い・・・ あなたのそんな気持ちはとても良い方向に向かえると思います。その気持ちが大切ですね。 ただ、あまり力みすぎると折れやすくなります。少し気を楽にするのがいいでしょう。 そして、自分のトラウマをあまり意識し過ぎないことです。トラウマを持っている人も、持っていない人も同じように苦労して子供を育てていっているのだと思います。 なんでもトラウマのせいにしないことです。トラウマを意識することが、却ってトラウマを呼んでしまうことにもなりかねません。気楽にいきましょう。 この先結婚して望むことは、彼と一緒に温かい家庭を作っていくことですね。そんな家庭の中であなたの子供もすくすくと育っていくことと思います。